NENRINの特徴的な幾何学模様は、厳選した年輪と木目の寄木ブロックによって生み出されます。
天然の色味が織り成すアートとも言えるこの美しい模様は、伝統的な日本の吉祥文様をモチーフにしています。
日本の伝統文様“青海波”は、「いつまでも穏やかな暮らしが続くように」という願いが込められた縁起柄です。
風を切り、矢を的へと的中させる矢羽根を表した矢絣模様は、武運長久や立身出世を願う縁起柄です。
太い線と細い線が織りなす縞模様は“孝行縞”とも呼ばれ、家内安全、家内繁盛を願う縁起柄です。
古来、自然万物への畏敬の念と、その中に神聖な美しさを見いだしてきた日本。一本の杉の年輪をモチーフに一つの製品を完成させるNENRINにもまた、その樹が生きてきた軌跡を敬う心が宿っています。杉の美しさを一心に研ぎ澄ませたその潔い佇まいは、現代の暮らしにかつての美意識を呼び覚ます、日本の新しい美のかたちです。使用する杉はすべて国産であること、そこから生まれる製品の生い立ちを大切にしています。いつの日かNENRINが、地元の木工にまつわる営みを未来へつなぐ、ひとつの力になれればと思っています。
木目が織り成す“伝統の吉祥文様”