年輪® 吉祥文様/市松、「上下左右どこまでも・・・繁栄を願う縁起柄」

NENRIN®「年輪時計/245市松」とは?

「もっと大きい壁掛け年輪時計を・・」の要望から生まれました。
「もっと大きめの壁掛け年輪時計を……」というお客様の声から、この時計は生まれました。 2018年にデビューした「NENRIN CLOCK(波紋、矢絣、縞)」は、17.5cm×17.5cmのコンパクトな置時計サイズでした。その後、2023年に「お祝いに大きめの掛け時計を贈りたい」とのご要望をいただいたことをきっかけに、24.5cm×24.5cmの存在感あるサイズで新たな文様の検討を開始。様々な縁起柄の中から、末永い「繁栄を願う」とされる「市松柄」を選定いたしました。 これまで同様、専用の脚を装着すれば置時計としても使用可能で、壁を彩るアートとしても抜群の存在感を放ちます。
空間を自分仕様に。愛着が深まる3つの魅力
1. 木工品ならではの温もりと洗練されたデザイン
地元・佐賀の杉を削り出し、緻密な寄木細工を施しています。一つの木から切り出された「36個の美しいピース」が揃うことで、初めてこの市松模様は完成します。素材ごとに厳正な独自基準を設け、色や木目、風合いを厳選。大量生産品にはない希少性と、職人の手仕事による細部へのこだわりが、上質な空間を演出します。 また、背面も美しく仕上げており、本体右下には検品基準をクリアした証である「本物の年輪マーク」を刻印。マーク下部には一つひとつシリアルナンバー(例:市松245-○○年○月製造の○個目)が刻まれ、確かな品質として保証管理されています。

2. 個々の良さを引き出した、唯一無二の作品。
木が重ねてきた経年の色は、驚くほど多様です。その個性を見抜き、良さを活かしながら仕立てていく独自の製作方法は、まさに「人の才能を見極め、育てること」に似ています。控えめな表情を見せる木もあれば、力強く主張する木、穏やかな佇まいの木もあります。私たちは、それぞれの個性が最も美しく輝くよう、一つひとつ丁寧に仕上げています。

3. 節目のお祝いに、喜ばれる年輪時計。
時を重ねる節目のお祝いに「年輪時計」が選ばれ、喜ばれてきた理由——それは、一年に一つずつ輪を刻む「木」の営みと、人生を歩む「人」の姿との美しい親和性にあります。長い年月を経て迎えた大切な節目に、古来より日本で親しまれてきた「吉祥文様」の願いを込めて贈るからこそ、心に深く響く贈り物となります。4種類の文様に込められたそれぞれの願いから、その場面に最もふさわしい選択をすることで、想いを伝える最高の贈り物となるでしょう。
- 矢絣文様
回転しながら風をきり、矢を的へと的中させる矢羽根は、武運長久や立身出世を願う縁起柄のひとつとされています。
→矢絣文様の年輪時計詳細・購入はこちら - 青海波文様
日本の伝統文様“青海波”は、「いつまでも穏やかな暮らしが続くように」という願いが込められた縁起柄です。
→青海波文様の年輪時計詳細・購入はこちら - 縞文様
太い線と細い線が織り成す縞模様は“孝行縞”とも呼ばれ、家内安全、家内繁盛を願う縁起柄です。
→縞文様の年輪時計詳細・購入はこちら - 市松文様
古くから装飾等に用いられ上下左右にどこまでも繋がっていることから繁栄などの願いが込められた縁起柄です。
→市松文様の年輪時計詳細・購入はこちら
「年輪時計」開発秘話
■ 時代の波と、葛藤から生まれた「年輪丸太時計」
1986年当時、日本の家具業界はバブル期の旺盛な需要に沸き、家具部品製造もまさに最盛期を迎えていました。朝から夜中まで大量の受注をがむしゃらにこなす多忙な日々。しかし、時代の変化とともに安価な輸入木材が台頭し、国産木材の使用がほぼゼロになっていく中で、「自分たちがしている仕事は、本当に誰かに喜ばれているのだろうか?」という疑問が膨らんでいきました。
分業制の大量生産の中で募っていく孤独感と葛藤。そんな先の見えない自分自身への問いかけを原動力に、12年の試行錯誤を経て1998年にようやく生み出したのが、最初の「年輪丸太時計」でした。地元・佐賀の杉を使い、色や形、乾燥による割れすらも「世界に一つだけの個性」として活かした時計を、個人のお客様向けにコツコツと実直に作り始めました。
■ パリでの挫折と、運命を変えた一本の電話
2008年からは自社ブランド事業へと本格的に舵を切り、2015年・2016年には自社プロダクト「M.SCOOP」を携えてフランス・パリの展示会へ出展しました。「M.SCOOP」の製品自体は、多くの国のバイヤーにとても気に入ってもらえ取引にもつながりました。
しかし、2名のバイヤーからの同じ質問が、「なぜアメリカの木を使って日本で作ったものを、わざわざヨーロッパに持ってくるのか? 日本には木が無いのか?」という、本質を突く厳しい言葉でした。
「日本人である自分が、命を吹き込むべきモノとは一体何なのか……」 帰国後も悶々と自分探しを続けていたある日、WEBを通じて遠方の大手企業から「年輪丸太時計」1個の注文が入りました。
出荷して1週間ほど経った頃、その企業から一本の電話がありました。 「実は弊社は『年輪経営』という想いを方針に掲げており、そのシンボルとして注文したのですが、届いた時計が本当に素晴らしかった。つきましては、自社が所有する山の木(杉の間伐材)を使って、これまでお世話になった大切な方々へ贈るための年輪時計を、年間50個ほど製作してもらえないだろうか」という、思いもよらないご相談でした。
■ 既成概念の打破、そして新たな挑戦
当時の私は、「地元にある杉材は、色も形もバラバラで節も多く、木目も大柄で綺麗ではない」という既成概念に囚われていました。しかし、先方から届いた杉丸太を実際に目の当たりにした瞬間、その意外な美しさに言葉を失いました。「杉という木に、これほど愛らしく美しい表情があったのか」と、初めて本質に気づかされたのです。
その瞬間、パリ以来ずっと胸に燻っていた悶々とした霧が晴れ、一気に「ワクワク」とした高揚感へと変わりました。「今の自分なら、培ってきた技術とデザインを融合させ、これまでにない新たな年輪時計を作れる」――確信を胸に、すぐさま開発へと着手しました。
新たな時計づくりにあたり、私は3つの基本理念を掲げました。
- 1本の木で作ることにこだわり、贈り主の想いを届ける年輪時計の開発
- 日本の贈り物(ギフト)として、新たな価値を持つ年輪時計の開発
- 日本の伝統技を取り入れた年輪プロダクトの創出
「技」の面では、伝統的な「寄木(よせぎ)」に着目しました。一般的な寄木は、異なる樹種を組み合わせて幾何学模様を作りますが、今回は「1本の木で作る」という大前提があります。そこで、同一の木から独自の陰影と文様を作り出す前例のない技法に挑戦。試行錯誤の末、2017年10月、日本伝統の縁起物である「青海波(せいがいは)」をあしらったファーストサンプルが完成しました。
「デザイン」の面では、このプロダクトの価値をさらに洗練させるため、外部のデザイナーへ協力を依頼。文字盤のバランスからロゴの配置、背面へあしらう印鑑やシリアルナンバーの刻印にいたるまで、細部を徹底的に研ぎ澄ましました。さらに「吉祥文様」として新たな3つの文様を追加し、シリーズとしての形を整えました。
■ 伝統から未来へ、10年の結晶
翌2018年6月、東京の展示会にて満を持して「年輪® NENRIN CLOCK・吉祥文様シリーズ」をお披露目しました。その高いクオリティとストーリー性が認められ、2020年には「レクサスコレクション」に採用。2026年現在、おかげさまで継続採用7年目を迎え、日本全国の多くの方々に喜ばれ続けています。
2016年に本格始動した国産材プロジェクトは、10年の歳月を経て、確固たる「NENRINプロダクト」へと進化を遂げました。 今振り返れば、かつて「地元の杉は使えない」と思い込んでいたのは、木が悪いのではなく、当時の私自身の「技術と感性の不足」ゆえに木を活かしきれていなかったのだと、はっきりと断言できます。
なぜなら、現在の「年輪時計」は100%佐賀の杉で製作されており、個性豊かで美しい作品として、今も全国の温かいお祝いの場へと大切に嫁ぎ続けているからです。
(下画像は、年輪® ko NENRIN 市松、サイズ/12.4センチ×12.4センチ )

まとめ:特別な贈り物をカタチにしてみませんか?
「何を贈れば喜ばれるだろう?」そんな風に悩んでいませんか?
本当に嬉しい贈り物は、共に過ごした時間や、お世話になった場面の「ありがとう」が素直に伝わるモノ。お祝いの席に、当時の思い出の言葉や、集まったみんなの名前、そして未来へのエールを込めた、特別な贈り物をカタチにしてみませんか?
